
わたしもそうなのですが、発達障害の特性のある人々は日常生活でいろいろな困りごとがあります。
・集中力が続かない
・注意力が散漫
・キャパシティが小さい
・ルーティンの固定化
・感覚過敏
などなど、困りごとは多岐にわたります。
そんな中、ミニマリストとして生活することは発達障害の人々にとって非常に過ごしやすくなります。私はまだまだミニマリストと言えるほどではないですが、お片付けを進めていくうちにどんどん行きやすくなってきました。
ミニマリストになっても生きやすくならない場合もあるので『発達障害が』と主語を大きくしてしまうのも問題かもしれませんが、その辺はご愛嬌で読み進めていただけたら助かります。
今回は、発達障害当事者の私がミニマリストを目指している理由を紹介していきます。
目次
その1:環境を整えると集中力が向上する

ミニマリストを目指すことで、おうちの中の環境やデスク回りなど自分が過ごす環境がどんどんシンプルに整理されていきます。必要なものだけが明確になっていると脱線する確率を格段に減らすことができます。
1つモノを減らすと、少し時間が増えるような、そんな感覚があります。どんどん減らしていくと、ぐんとやることが減ることもあります。不思議です。
モノには時間を増やしてくれるものと、時間を吸い取られてしまうものがある気がします。
どれだけすっきりと片付けても、机の木目に集中してしまったり髪の毛をずっと見つめてしまったりなど脱線をゼロに減らすことは難しいかなというのが体感ですが、それでもやっぱりモノを減らしたらいい変化を感じています。
その2:自分の管理できる量がわかる

発達障害の特性があると、日々のスケジュールや溜まったやることリストを管理することにとても苦労します。
この状態をどうにかラクにするためには、物事を簡素化することがポイントです。ミニマリストになることで、自分にとって必要なことと不要なことをはっきりと決められるようになります。すると頭の中の混乱をはやめに落ち着かせることができます。
たとえば洋服の数を減らしたり、食器の数を減らしたりすることで時間とエネルギーを節約することができます。
なんでも減らさなければと追い込まれるのではなく、こだわりのないものだけ必要最低限にしぼってしまうのがいいですね。
全ての持ち物にこだわることが最高な状態かもしれないけれど、特性でキャパシティが小さめなことが多いです。自分のキャパシティを見つめて、適量のこだわりができると生活がぐっと楽ちんになる気がします。
たとえば服の場合ですが、私は毎日同じ服です。洗濯乾燥機で夜洗濯して朝乾いたものを取り出しながらそのまま着てしまいます。
息子は洗濯機から服を探すことが苦手なので、2パターンを交互に着ています。
末娘はおしゃれが好きだけど、管理ができる量は3パターンだということになりました。組み合わせでファッションを楽しめるように厳選した3パターンになっているそうです。
我が子たちもそれぞれ発達障害の診断が出ていて、個々に違う特性があります。
自分の特性を理解して、自分の管理できる量を知っておくのが大切だと思います。
その3:ルーティン固定化をしやすい環境に

発達障害の特性のひとつに、ルーティンの固定化を望む方が多いです。視野が狭いという特性ゆえなのかもしれません。そのため、モノの住所を確実に決めてあげることがとても重要です。
ミニマリストの考え方を取り入れると、ひとつのモノをいろいろな使い方で使用したりなど、どんどんアイテムを減らすことができます。必然的にモノの数が減るので住所決めがカンタンになります。
そうはいっても、モノの置き場にゆとりがないとすぐに場所が変わってしまいます。少し場所がずれただけでも永遠に見つけられることができなくなってしまうという謎現象が発生します。
『いつもの場所にいつものモノがある』ということは、どの人も嬉しいことでしょう。ですが、発達障害の特性のあるわたしたちには人一倍幸せに感じられる環境ではないでしょうか。
ルーティンの固定化を守れるようにするためにも、ミニマリストを目指すことはとてもメリットになります。
その4:ストレス対策になる

わたしたちはいろいろなことに過敏です。
聴覚過敏、視覚過敏、触覚過敏、いろいろあります。過敏であればあるほどストレスが溜まりやすいです。必要でないモノを排除することでストレスを減らせたら嬉しいですよね。
整った環境で過ごすことはメンタルにもとても良い効果をもたらします。モノや脳内がすぐに散らかってしまって困っている人は、ミニマリストの考え方を取り入れてみるとだいぶ落ち着くことができるはずです。
ミニマリストが合わない人もいる
これまで発達障害とざっくり表現していましたが、発達障害の中にもいろいろありますし、同じ診断名でも困りごとや特性はひとりひとり全然違います。我が家は私もそうですし、子ども3人とも三者三様の特性の発達障害です。長男はかなりのコレクターですが、次男はモノの管理がめんどくさくて教科書を全部学校で捨ててきてしまったくらいのミニマリストです。(先生がびっくりして救出してくれました。)
いろいろ調べてみてアイデア収集することも大事なことですが、自分の胸に手を当てて『私はどうしたら居心地がいいのか』と自問自答することがとても大切だと感じています。手段を考える中で、私の工夫がだれかのお役に立てたら嬉しいです。
まとめ
今回は、発達障害のわたしがミニマリストを目指している理由を紹介してみました。わたしは処理速度IQが低めなので、モノが少なければ少ないほど過ごしやすいタイプなんだと感じています。まだまだ改善の余地だらけですが、少しずつ自分の特性理解を深めて過ごしやすいおうち環境づくりをがんばっていきたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ではまた。